
創業者のグリーンリース兄弟は、ウイスキーに不朽の価値を与え、末永く後世に届けたいとの願いを込めて、当時ロンドンで人気を博したブレンデッドウイスキーに「オールドパー」と名づけました。
「オールドパー」とは、15世紀から17世紀にかけて152歳の長寿を全うし、英国史上最長寿といわれた伝説の人物「トーマス・パー」の愛称。オールドパーのラベルには、彼の生きた年号(1483-1635)と、10人の英国王の時代に生きたという伝説が記されています。彼の長寿をウイスキーの熟成に、培ってきた叡智をブレンド技術になぞらえて、まさに時代を超えて愛されるスコッチウイスキーが誕生したのです。
トーマス・パーの亡骸はウエストミンスター寺院に埋葬され、現在もシェイクスピアなどとともに「詩人のコーナー」に眠っています。バロック派を代表する画家のルーベンスによって描かれた彼の肖像は、時代を超えて誇り高く伝えられた継承のしるしとして、今もなおボトルに描かれています。